閃光






「イルカ先生」
アカデミーの裏門から出たところで声を掛けられた。
(クソ、見つかったか)
思わず舌打ちしそうになるのを堪え、声のした方向へ顔を向けた。予想通りの男が予想通り嬉しそうに俺を見ている。
「こっちで気配がしたから。もうお仕事終わりましたか?もう帰れます?」
ここから数百メートルは離れている正門に居たはずなのに、俺の気配(一応隠しているつもりだった)がしたとは。
(すげえな上忍)
そら恐ろしい気持ちで男を見つめると、男は何を勘違いしたのか目の下をうっすらと染め俺の手を握り、俺の返事も聞かずにルンルンと歩き出した。
(今日もか・・・)
はたけ上忍は相変わらず俺にベタ惚れの様子だった。そして今日も待ち伏せされ俺のアパートとは反対方向へ引っ張られていく。
男が里に戻って一週間、俺は一度も自宅へ戻っていない。
「あの、はたけ上忍!今日は俺自分の家に帰りたいんですが・・・」
今日こそは自分の家に帰りたかった。毎日毎日はたけ上忍の家まで連行され、俺は自宅に戻る暇がない。
いい加減アパートとは言え自分の家が恋しい。空けるつもりはなかったので、洗濯物はそのままだし冷蔵庫の中身も気になる。
もうすぐ梅雨入りだというこの時期だ。閉めっぱなしでは畳にカビも生えかねない。しかも生ゴミも三角コーナーにそのままじゃなかっただろうか。
男一人暮らしなので大した量はないがそれでも卵の殻だのキャベツの芯だのはあるかもしれない。虫でも湧いたら嫌だ。そもそも俺だってこの一週間何度も帰ろうとはした。けれどアカデミーの終了時刻になると男はアカデミーの正門で待ち伏せを始めるのだ。
すれ違うアカデミー生が目に入らないのか、平然とエロ本を読みながら俺を待つ。正直キツイ。
けれど、これは男なりの譲歩だった。本来ならば職員室まで迎えに行きたいのを一生懸命堪えてくれているのだそうだ。
アカデミーまで送られたあの日、俺は激怒した。七班の任務そっちのけで弁当をこさえたことを含め叱り飛ばした。男が上忍だとか、薬でちょっとパーになってるとか、そんなことは関係なかった。いくら俺が好きなのだとしても、このこらえ性のなさは酷い。赤ん坊か。
そもそも一般生活において、己の好きに出来ることなどある方が少ないのだ。周りとの調和をとりつつ、そこに己の希望をちょこっとネジ込む。我は通してはならない。通されるよう、努力するものだ。認めてもらえるよう振舞うことだ。常に思いやりを忘れるな。
『自分一人で生きてると思うなよ、この馬鹿ものが!』勢いのままそう言ったことは、今となっちゃ少し言い過ぎたかと後悔している。さすがに馬鹿者呼ばわりはないよな。けれど、はたけ上忍は俺のこの暴言に腹を立てることもなく、ただ呆然としていただけだった。
同じ場所でずーっと固まっている。その前の日もこの男に対して俺はしこたま怒鳴ったが、こんな反応ではなく、ただ俺に対して謝っていたのに。

だが、この日は一言も謝りはせず、しばらくの後、

『イルカ先生は優しいね』と、小さく、笑ったのだ。

俺の内心としては、「わからん」の一言に尽きる。この男は何を言いたいんだ?俺が優しい?全然優しくねえだろ。今のように生徒を叱り飛ばしてはよく「鬼のようだ」と形容される俺が優しいとはどういうことだ。
訝しい気持ちもあるが、今ならこの男に自分の希望を言えると思った。
とりあえずアカデミーに立ち入り禁止を言い渡す事には成功した。七班の任務を放棄しないことも約束させた。
しかしそれ以外は失敗してこのザマだ。男はアカデミー内には入ってこないがこうやって俺を待ち伏せしては自宅へと連れ帰る。そして一緒に夕食を食べ風呂に入り、寝る。朝は一緒に朝食を食べ一緒に家を出て、アカデミーの正門で別れる。

はたけ上忍が小さく笑った後言ったのだ。
『我慢をする』と。俺の仕事を邪魔しないよう、周りに迷惑をかけないよう、自分は我慢をする、と。
それは・・・とても良いことなのだが、どうも釈然としない。気が付いたら、『別に全部我慢しろと言ってるわけじゃないです』、と取り繕うように言っていた。

 

(俺も、悪いんだよな・・・)
つい甘い態度をとってしまった。
だってずるい。あんな風に儚げに笑われたら誰だって罪悪感を感じるに決まってる。まるで俺が無理を言ってるみたいじゃないか。
今だって・・・、横をチラリと見やるとはたけ上忍が顔面を蒼白にしていた。
「おれ・・・また、何かしましたか・・・?イルカ先生を怒らせるような・・・・」
震える声で訴えってくる。慌てて首を振った。
「違います!はたけ上忍は何もしてないです!」
「じゃあなんで自分の家に帰るなんて・・・!そんなに俺と一緒に居るのは嫌ですか?気に入らないことがあるならなんでも言ってください。直すよう努力します。あなたと一緒に居たいだけなんです。今日一日我慢したのに、また離れなきゃならないなんて、そんなの耐えられない・・・っ!」
「だから!はたけ上忍と一緒に居たくないわけではなく、その・・・たまには家の換気もしないと部屋がカビますし、えーっと、なんだ?別に帰らなくてもいいっちゃいいんですが、あそこは賃貸なので汚すわけにもいかずで、俺も中々どーして辛いところでして・・・」
何をゴチャゴチャ言ってるんだ、俺は。というか、結局どうしたいんだよ。自分の家に帰りたいのか、それともはたけ上忍の家に行くのか?
いや、自分の家には帰りたいのは確かだ。だが、
(泣きそうな顔してんじゃねえ)
・・・この顔を見るのは辛い。
唯一見えている右目が淋しそうに揺れている。いちいち大げさなんだよと呆れ、・・・だがどうしようもなく焦ってしまう。まるで泣き止んだばかりの赤子に細心の注意を払ってご機嫌とりしている心境だ。
「本当に、嫌なんじゃなくて、ただ家が気になるだけで・・・」
シドロモドロに言い訳しながら男の血の気の引いた顔を見た。
(・・・今日も、無理か・・・・)
そう思わせるに充分な顔色の悪さだった。ガクリと肩を落としていると、はたけ上忍がオズオズと声を掛けてきた。
「どうしても、帰りたいですか?」
「へ?」
気が付くと繋いでいたはずの手が解かれている。
「・・・俺は、怖いです。あなたを家に帰してしまったら、もう俺のところに来なくなるような気がして」
「そんなことありませんよ」
そこまで俺は薄情じゃない。ちょっとムっとしてしまった。
現に俺があんたを拒んだことがあったか?なし崩しにと・・・言えなくもないが、それでもあんたを一人にしないのは、俺自身あんたを放っておけなかったからだ。
そこはわかってくれても良いと思う。
少なくとも、同情だけで男に尻を差し出したりしない。
そこまで考えて・・・、自分の考えにゾっとした。
(同情以外に何があるんだ・・・?)
俺は、里の英雄と崇められる男の哀れな姿を見ていられなかっただけじゃなかったか。
求める手が自分にだけ伸ばされていたから、その手をとるしかなかっただけじゃないか。
「ん。そうだね。・・・イルカ先生なら、また会いに来てくれるね。じゃあ、いいよ。うん、ちゃんと我慢します」
男は淋しげに瞳を揺らしたまま微笑んだ。
それにまた心が乱される。せっかく男の了承を得たというのに、全然嬉しくない。
「当たり前です。ちょっと家に帰るだけなんですから」
内心の動揺を押し隠し、なんとか普段通り答えた。
「ん。イルカ先生大好き」
追い討ちをかけるように男が言った。
何度も聞いた言葉なのに、やけに胸がザワつく。
「知ってます!」
そう言うのがやっとで・・・そのままその場を後にした。
後背に男の声が追いかけてくる。自分の心臓の音がうるさくてよく聞き取れなかったが、「ごめんね」と、聞こえた気がした。

 


久しぶりに自宅のアパートに戻ったというのに落ち着かない。
気にかけていたような部屋の荒れはなく、一週間前の朝出たままだった。冷蔵庫の中も大したものは入ってない。三角コーナーにも生ゴミはなかった。
洗濯物もスウェットが上下ベッドに放りだされているだけだ。
(何しに戻ったんだろうか)
部屋の換気のため窓をあけながら、何かしなければならないことはないか考えた。
あれほど戻りたかったのに、帰したくないと言う男を我慢させてまで、家に帰らなければと思っていたのに、何もすることがないんじゃ・・・。
「・・バカみてえ」
ベッドに仰向けになり呟いた。
別に、何もすることがなくていいのだ。俺は疲れている。惚れ薬のせいでああなっているとは言え男は俺の上司にあたる。そんな男の側に居るのはやはり気は使うし、慣れない男との行為に体も悲鳴をあげそうだ。
俺はゆっくりと休むために家に戻ってきたのだ、充分な理由だろう。
何もすることがなかったからといって、何故このように罪悪感めいた気分にならなければならないのか。
小さな謝罪の声が背中を追いかけてきた。「ごめんね」というこの言葉は、一体何に対してのものだろう。
俺にか?でも何で?
少なくともあの場において、謝るべきなのはむしろ俺の方ではないのか。男が嫌がるのを承知で自分の希望を通した。希望はごくささやかなものだが、今の男にとっては苦痛を与えるもののはずで・・・、
(・・・違ってきたのか・・・?)
先ほど、男はやけに聞き分けよく俺を家へと帰した。そんなの昨日までなら考えられなかった。だから今日もわざわざ男を出し抜くように裏門から気配を消して自宅へ帰ろうとしたのだ。
暇な時間を見つけては俺に触れたがり、ともすれば体を求めてくる。眠る時間さえ惜しいとでも言うのように俺を抱きしめる男が、俺を一人で自宅に帰すことはなかったのに。
(薬の効果がきれてきたのだろうか・・・?)
俺への欲求が薄れてきてるのだとしたら・・・、
「それはめでてえな」
暗い天井に向かって、まるでぼんやりと言葉を吐いた。
そうだったら良いのに。心から思った。
男が辛がってないと良い。今、俺と別の場所に居て、淋しさに青ざめてないと良い。
必死で俺を求める姿は哀れとしか言いようがないのだ。
薬に操られ、俺に気持ちを晒す男を見るのは辛かった。
己の意思とは関係なく、命すらかけようとする男に胸が詰まる。
なんて可哀相な男だと感じずにいられない。
こうなる以前、男は俺にそのような態度を見せたことは一度もなかったのだ。ナルトを通じて知り合った、ただの上官でしかなかった。男も俺を気に止める様子もなく出会えば挨拶を交わすくらいだった。
互いに気持ちを乱したことなど一度もなかった。

それなのに、

薬のせいで男は正気を失って俺を求めるようになった。

(正気に戻ってればいい)
そうすれば男はもう苦しまずに済む。
熱に浮かされたように俺を見る男。好きだという言葉を、繰り返し俺に捧げてくる。
けれどその言葉はいつも一方的だった。
ダダ洩れる気持ちを、押しとめられない言葉を、詫びながら男は俺に「好きだ」と言う。俺の気持ちを聞くことはなかった。
それでいいと思う。それが当然だ。
少なくとも、男にも薬を飲んだという自覚はあるのだ。男の身を焦がす想いが、己の意思でないことはわかっているのだ。持て余す想いを捧げる相手が居ればいい。身の内に滾る熱を発散させる身体があればいい。側にさえ居ればいい。
俺の気持ちなど必要ではない。
それは男なりの優しさなのかもしれない。己の身勝手な恋情で俺の気を煩わしてはならないという健気さで、男はただ俺に捧げる一方に甘んじているのかもしれない。
もしくは心の根底でやはり生理的に男である俺に焦がれるのを拒絶しているのか。
俺に恋をする男は取り乱しているようだが、実際に根底まで乱されていないのだろう。
理性が男を押しとどめていた。
(あと少しの辛抱だ)
互いにこの状況は辛いものでしかない。意思もなく俺に焦がれ、でも体しか求めることも出来ず、そして俺は体しか与えてやれない。
けれど、いつまでもこんな状況が続くわけではない。
先ほどの聞き分けの良い男と現に離れている状況を考えると、終わりも見えた気がした。
(・・・明日あたりには素に戻ってるかもなあ)
その考えに妙に安心し、そのまま眠りに引き摺りこまれそうになる。
前みたいに挨拶だけ交わして、ろくに目も合わなくて、けれど穏やかであるべき姿の男。
淋しさを少し感じるかもしれないが、そんなものはすぐになくなるだろう。
描いた未来はとても明るい。
男が辛くなくなるのなら、それだけで良いと思った。


けれど、それは身勝手な希望的観測にしかすぎなかった。
ただ一時離れただけでどうして男の恋情が薄れたのだと思ったのか。


実際に離れていたのはたった一日だ。
今朝はいつも通りアカデミーに出勤した。途中、はたけ上忍はどこかで待ち伏せしてないかと思ったが、そんなことはなかった。
コレは本当に薬の効果がきれたのかもしれない、呑気に構えアカデミーでも日常的な業務をこなし、少し前までは当たり前だった残業をこなし帰路についた。
どこにもはたけ上忍は居ない。
なので自宅アパートへ戻ろうと思ったが、・・・しかし、と思いなおす。
泣いた赤子を起すような真似だと思わなくもないがやはり気になる、どんな風になってるのか様子を見にいってみよう。本当に素に戻ったのならそれを確かめたいし、まあ完全に戻ってないのなら、俺に少しは会いたいかもなあ。
男の家に行く途中、腹が減っていたので弁当を買っていった。もしかしたら男も腹が減っているかもしれないので二人分。要らないなら持って帰って明日の朝ごはんにしても良い。

男が正気に戻ってるかもしれないなどただの想像でしかないのに、当たり前のようにそんなことを考えて男の家の戸を叩いた。

戸は待ち構えていたとばかりに開かれた。
「っわ!・・・と、こんばんは」
あまりの速さに驚くが、とりあえず挨拶だけはしておこう。だが現われた男は無反応だ。
「腹減ってるかなと思って弁当持ってきたんですが・・・、あの・・・?」
持って居たビニールの袋を掲げて見せた。それに隠され男の顔が見えなくなる。
それでも何も反応がない。
戸惑っていると、袋を持っていた手ごと男に払われた。
(なんて失礼な・・・!)
思わずムっとしてしまう。というかちょっとショックだ。昨日まであんなに俺にベタベタしていたというのに。
薬が切れた途端に良い態度じゃないか。
跳ね除けられた手の甲がチリチリと痛む。
(何も叩かなくても良いよな)
「そんなの要りません」
平淡な声で男が言った。
・・・そんなに弁当が気に入らなかったのか?ここの弁当は美味いのに。
一言文句でも言ってやろうかと、改めて男に向き合って、―― ようやっと自分の間違いに気づいた。
(・・・え・・・?)
男は泣いていた。
瞬きもせず、俺を見て泣いていた。
俺はどうしていいかわからない。
「・・・もう、会いに来てくれないかと・・・!」
言葉を詰まらせる男にそのまま抱きこまれた。持っていた買い物袋の中身が揺れ、ガサガサとビニールの擦れる音がした。
(馬鹿が・・・)
男の姿に呆然と内心で毒吐いた。
「・・・ごめんなさい・・・」
謝ると、ますます強く抱きしめられる。
「少しだと言ったから、すぐに会いに来てくれると思ったから、あなたを帰したのに・・・」
男の悲壮な声に胸が詰まる。
「イルカ先生が俺の側に居たくないことぐらいわかってます。でも自分じゃどうしようもなくて。どんな手をつかってでも引きとめてしまいたくなる。あなたが側に居てくれるのは同情だ。哀れな男を放っておけないだけでしょう。・・・でも、それでも、あなたが側に居てくれるのが嬉しくて。何でもいいと思いました。あなたが側に居てくれるなら、同情だろうがただのお情けだろうが関係ないんです。でも、・・・それすらなくなったら、あんたが同情すらしてくれなくなったら・・・、俺はどうすればいい?あなたは犠牲者だ。これ以上犠牲になってくれと俺には言えないのに。あなたが来てくれなきゃ、俺は会うことが出来ないのに・・・!」
(なんてことを・・・)
俺はなんて酷い仕打ちをしてしまったのか。
あの時確かに約束をしていたのだ。少し家に戻るだけだと、用事さえ済ませばまたすぐに会いに行くと。
それにどんな気持ちで男が頷いたのか・・・俺はわかっているつもりで全くわかってなかった。
申し訳なさに涙が滲む。
「ごめんなさい」
こんな言葉で許されるはずもないが、言わずには居られなかった。男はその言葉に首を振る。
「謝らないでください」
「でも・・・」
「違う!イルカ先生は悪くない。そうじゃなくて・・・」
混乱しているのは俺だけでなくこの男も同じだ。要領を得ない言葉を吐きながら小さく震えている。
「そうじゃなくて・・・嬉しいです。イルカ先生が会いにきてくれて、嬉しい」
(嬉しい・・・?)
そんな辛そうな声を出して、嬉しがってるわけないじゃないか。
「ごめんなさい・・・!」
耐え切れず、男を抱きしめた。
どうすれば許してもらえるだろう。
あんたを傷つけた罪を償わして貰えるなら、俺はなんだってするのに。

ふいに、男の体が興奮していることに気づいた。抱き合っているため密着した腰に男の反応したソレが押し付けられる。
「はたけ上忍・・・」
呼びかけると慌てたように体を離された。辛そうに顔を逸らされる。
「・・・こんなんじゃ、嫌われてもしょうがないのにね」
自嘲的な言葉に反射的に首を振った。
「そんなことありません!」
現に嬉しい思った。男が興奮していることに安堵した。
これで男の傷を癒すことができる。この場限りでも良い。一時でも、その苦しみを忘れさせてやれる。
離れようとする男の首に腕を回して引き寄せた。
「俺だって、したいです」
そっと唇を贈った。
(そういや自分からキスしたことなかったなあ)
はたけ上忍は驚きに目をかっぴらいている。色違いの双眸に自分の顔が映し出された。
(泣いてやんの)
まさか、こんなにボロボロと涙をこぼしているとは思わなかった。
情けないと思うが、それでも男がまだ動こうとしないから、ますます涙が溢れてしまう。
「したいのに・・・!」
泣きながら、男に抱かれたいと、俺が喚いている。
己の情けない姿に辛くなる、目を逸らそうとしたその時ようやっと男の目が閉じられた。
ああ、と合わさった唇の端から安堵の息が洩れた。
これでもう何も見ずに済む。
自分が何をしているのかと、考えずに済む。
後は男の熱に任せてしまおう。

 



  

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